

〜「人によるチェック依存」からの脱却による、内部統制充足と月次5営業日化・工数70%削減〜
事例の概要
対象企業: 年商35億円規模・急成長SaaS/ITサービス業(IPO準備フェーズ・従業員約150名)
担当コンシェルジュ: シニアコンシェルジュ S.G.(内部統制・ガバナンス自動化スペシャリスト)
トラブルの根本原因: 業務ルールや社内規程が不備・形骸化している(Cause 03:ルール不備・旧態依然)
主要な成果: 監査法人や証券会社からの指摘を受けて厳格なガバナンス(内部統制)を構築したものの、「人によるチェックと承認待ち」で業務が大停滞していた課題を解決。ご依頼を受けて訪問対応を実施し、システム側での自動制御(バリデーション)とワークフローの最適化を主導。監査基準を100%充足しながら、承認・チェック工数を70%削減し、毎月15日かかっていた月次決算を「5営業日」へ大幅短縮。
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企業プロファイル
売上規模: 約35億円(前年比150%で急成長中)
業種: SaaS・ITサービス業(IPO準備中・従業員約150名)
経理体制: 経理財務部門3名
使用システム: クラウド会計ソフト + ワークフローツール + クラウド請求管理ソフト
解決前の深刻な課題
本事例の企業では、IPO(株式公開)に向けたガバナンス強化のため、監査法人や主幹事証券会社の指導のもとで厳格な職務分掌と多層的な承認フローを導入しました。しかし、「不正を防ぐためのチェック」をすべて人による手作業で行う運用にしたため、現場のスピード感が失われ、経理・管理部門がボトルネック化していました。
課題 1:多層承認と目視チェックの激増による「業務の大停滞」
購買・経理申請の不正防止のために多段階の承認ルートと人による証憑照合を設けた結果、承認待ちの滞留が常態化。「スピード感が命」の成長企業において、発注や支払、経費精算の処理速度が劇的に低下していました。
課題 2:「ガバナンス=人による二重チェック」という誤った運用による疲弊
申請内容の金額不一致や発注書と請求書の突き合わせ、職務分掌の違反チェックを経理担当者が目視とExcelで行っていたため、経理の確認作業が膨大化。ミスが許されないプレッシャーから経理メンバーが疲弊していました。
課題 3:月次決算の確定が大幅に遅れ、監査スケジュールを圧迫
人によるチェックと承認の遅れにより月次データが確定せず、決算の締めに毎月15日以上を要していました。監査法人へ提出する月次財務諸表の遅延が発生し、上場スケジュールそのものに悪影響を及ぼし始めていました。
この問題の真因は、ガバナンスそのものの必要性ではなく「ガバナンス(統制)を人によるチェックで実現しようとした設計の誤り」にありました。
1.「システムによる自動制御」を活用せず「人による目視」に頼った統制設計
「職務分掌を守らせる」「予算超過や請求書のズレを防ぐ」というガバナンス要件を、システム側の自動エラー判定(バリデーション)で制御せず、人が目視で確認・突合する運用にしていたため、取引量増加に比例して手動工数が破綻していました。
2.ルール増加に伴う「スピード対統制」の二項対立
「統制を効かせるためにはスピードを犠牲にするしかない」という思い込みから、システム連携やワークフローの自動分岐ロジックを設計しないまま、紙や画面上の二重チェックルールだけを増やし続けていました。
詳しくはこちら:業務ルール・規程の不備(Cause 03)の構造解説ページへ
経営陣およびIPO準備室からのご相談・ご依頼を受けたシニアコンシェルジュ S.G.は、ただちに現場へ訪問対応を開始。「統制レベルを一切落とさずに、人によるチェックをシステム自動化へ置き換える」ため、「システム自動制御(ガバナンス自動化)の組み込み」と「ワークフロー・決算プロセスの再設計」を断行しました。
1. ワークフローと請求管理ツールの「システム自動制御(バリデーション)」構築
人によるチェック作業をシステムロジックへ移植。
・発注書と請求書の金額・数量の不一致をシステムが即座に自動判定する仕組みを構築。
・申請権限や職務分掌違反、予算超過の申請はシステム側で自動的に弾く制御(バリデーション)を設定。
人が目視確認しなくても「システムを通った時点で統制が担保されている状態」を作り上げました。
2. 金額・リスクに応じた「動的承認ルート」とAPI連携の最適化
一律で多層になっていた承認ルートを再設計。少額取引や定型契約は承認階層を自動スキップさせ、高額・例外取引のみ上長および役員へ自動で回る「リスクベースの動的ワークフロー」を設定。さらに承認完了データが自動で会計仕訳へ連動するAPIラインを確立しました。
3. 監査証跡(オーディットトレイル)の自動一括出力ラインの整備
監査法人から要求される承認履歴や証憑データを、CSVおよびPDFで一括自動抽出できる環境を整備。監査対応のための資料作成・抽出作業にかかっていた時間をほぼゼロ化しました。
| 評価項目 | 解決前(Before) | 解決後(After) |
|---|---|---|
| 内部統制(ガバナンス) | 人による目視依存(人的ミス懸念) | システム自動制御(監査要件100%充足) |
| 承認・チェック工数 | 申請・経理確認で膨大な時間 | 人によるチェックを自動化し「70%削減」 |
| 月次決算の確定日 | 毎月15日(承認待ち・遅延) | 毎月5営業日以内(大幅早期化) |
| 監査法人対応 | 証跡の個別抽出で多大な労力 | ボタン一つで自動抽出(指摘ゼロ) |
顧客のコメント
「IPO準備にあたり、監査法人の指導通りにチェック体制を厳しくしたところ、社内が『書類と承認待ちだらけ』になり、経理も確認作業でパンクしかけていました。S.G.さんにご相談して訪問対応していただき、システムの設定一つで『人によるチェックをせずに統制を効かせる仕組み』が作れることを教えていただきました。
人による照合作業が自動化されたことで承認工数が70%も削れ、毎月15日かかっていた月次決算がわずか5営業日で締まるようになりました。監査法人からも『非常にスマートで強固な内部統制が構築できている』と高い評価をいただき、上場に向けて大きな弾みがつきました。」
担当コンシェルジュ
シニアコンシェルジュ S.G.
急成長企業・IPO準備企業の内部統制(J-SOX)対応、ワークフロー自動化、監査法人対応、ガバナンスと決算早期化の両立において圧倒的な実績を持つスペシャリスト。
シニアコンシェルジュ S.G. の詳細プロフィールを見る
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年商35億円規模の急成長IT企業(IPO準備中)において、内部統制強化に伴う人によるチェックと多層承認により業務が停滞し、月次決算が遅延(15日)していた問題を解決しました。ご依頼を受けた経理コンシェルジュが訪問対応し、システム上での自動照合・バリデーション制御を構築。監査要件を100%充足したまま人によるチェック工数を70%削減し、毎月15日かかっていた月次決算を5営業日へ大幅短縮しました。
A1. 仕方なくありません。「人によるチェックや目視」で統制を行おうとするとスピードは落ちますが、システム側で自動チェック(バリデーションや自動判定)を行う仕組みを作れば、スピードを落とさずに統制レベルを最大化できます。
A10. 無料初期診断をご利用ください。現在お使いのシステム構成、監査法人等からの指摘事項、現場で発生している手作業や遅延の状況をお知らせいただければ、当窓口にてガバナンス充足と自動化を両立する具体的なロードマップをご提示いたします。
A2. 申請権限や承認権限のシステム制御、および発注書・請求書・納品書のシステム自動照合を組み込みます。「人が目視チェックした履歴」ではなく「システムが自動的に不正・不一致を遮断したログ」を提示することで、監査要件を完全に満たすことができます。
A3. 構築可能です。現在お使いのツールの入力制御機能(入力必須化や数値範囲チェック)や、API連携による自動突き合わせルールを正しく再設定することで、新規システムを購入せずに自動統制ラインを確立できます。
A4. 金額や取引リスクに応じた「動的ワークフロー(分岐ルール)」を導入します。少額・定型取引は直属上長の1段階承認(または自動承認)とし、高額・例外取引のみ多層承認へ回す仕組みにすることで、全体の8割の承認スピードが飛躍的に向上します。
A5. 締日を迎えた段階で、すべての取引がシステム上で正しく検証・承認・自動仕訳されている状態が作れるためです。決算時に人による突合や、未承認データを追いかけたりする作業がゼロになるため、数営業日で決算が確定します。
A6. 対応可能です。アクセス権限管理、職務分掌マトリクスの整備、変更管理ログの取得など、監査法人のIT統制(ITGC/ITAC)審査に耐えうる環境整備を一括してサポートいたします。
A7. 可能です。請求書、発注書、承認ログが紐づいたデータをシステムから一括出力できるラインを整備するため、監査対応のたびに紙を探したりデータを個別に抽出したりする手間が一切なくなります。
A8. 不正な入力や不備のある申請は「システムが画面上で申請ボタンを押せないようにする(自動制御)」のが最も効果的です。マニュアルに頼らず、システム側でルール違反を未然に防ぐ設計を施します。
A9. はい、ご依頼をいただき次第、専門のコンシェルジュが訪問対応(オンライン併用)し、貴社の社内規程・監査要件のヒアリングからシステムの設定、現場トレーニングまで一貫して伴走対応いたします。
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